【旅レポ14】フェルメールゆかりの地:デルフトの眺望を求めて

オランダ

デルフトといえば、綺麗なブルーが特徴のデルフト陶器や画家フェルメールゆかりの地として有名です。フェルメールが描いたいくつかの作品はデルフトの街並みを舞台としており、その中でも『デルフトの眺望』は最も有名な風景画とされ、世界で愛される作品です。あまり時間を取る事ができなかったため決して上手に観光できたとは言えませんが、『デルフトの眺望』を描いたスポットを中心にデルフトの落ち着いた街並みを巡ってみましょう!

【訪問月:2月】

デルフトはオランダのロッテルダムやデン・ハーグから鉄道で約15分ほどの所にあります。アムステルダムからはやや南に位置し、鉄道で約1時間かかります。デルフトから海側に進んだ所にあるオランダ第三の都市デン・ハーグには「マウリッツハイス美術館」があり、そこではフェルメールの代表作、『真珠の耳飾りの少女』や『デルフトの眺望』を鑑賞できます。他にもレンブラントやルーベンス等数々の有名な作品が収蔵されています。(同じ日にマウリッツハイス美術館に行ってきました!マウリッツハイス美術館の記事はこちらからどうぞ)

デルフトの駅

デルフトの駅に到着しました。古い町並みとは対照的に近代的なデザインが印象的です。この写真に写る右側の建物が現在使われている新しい方の駅で、2015年に新しい駅がつくられる前は左側に写る煉瓦造りの駅校舎が使われていたのだそうです。新しい駅のデザインは運河が広がるデルフトの町をイメージしているのでしょうか。

『デルフトの眺望』を求めて

私がデルフトの名を知るきっかけにもなったフェルメールの『デルフトの眺望』を肌で感じるべく実際にフェルメールが描いたと言われる地を巡ってデルフトの町を歩きます。

まず、駅からトラム駅側の道に出て、そこから右方面(マルクト広場とは反対方面)に向かいます。駅の目の前から、運河の町が広がっていて、水の音が絶え間なく聞こえてきます。

・・・      

10分ほど歩くと、大きな道路に直面しました。地図では『デルフトの眺望』を描いたスポットはここ辺りとなっているのに、なんだか景観が似ていてわからないなぁ、と思いつつ、写真をパシャり。

「ここら辺なんだけどなぁ、」と迷い続けて周辺を散歩中。オレンジ色の可愛らしいお家が並びます。

ここから大通りを渡ってもう少し南側に行ってみます。どうやら『デルフトの眺望』はスヒー川が90度曲がっている辺りの南岸から描かれているそうなんです。地上は自転車と自動車専用道路になっているため、大通りを渡るには地下道を歩かなければ向こう側に行くことができません。地下は、運河の水位よりも低くて少し不思議な感じで少し怖い、独特な雰囲気があります。

南岸にたどり着きました。『フェルメールの眺望』のスポットに無事たどり着いたようです!

そこにはベンチが設置してあり、ちょっとした広場のような空間になっています。

モデルとなっているのにも関わらず、あまりパッと来ないかもしれません。フェルメールは建物の大きさや位置、比率など巧みに変えて風景を描いているんです。フェルメールの作品と並べてみることにしましょう。

デルフトの眺望を見比べる!

フェルメールはデルフトの景観に想像を付け加えて描いているので、パッとみた感じは一緒なのか区別がつきにくいと思いますが、新教会やその東門、そしてこの特徴的な運河から、ここが『デルフトの眺望』を描いたスポットだということがわかります。少しわかりやすくここ辺りかなぁ、と思うところをトリミングしてみました。実際にフェルメールが眺めていた景色をみて、デルフトの空気感を肌で感じられます。印象的なのは雲の感じです。偶然なのか『デルフトの眺望』の中の空と全く同じ空が目の前に広がっていました。絵画作品からも伝わってくるデルフトの空気感。『デルフトの眺望』が世界で最も愛される風景画である理由がよくわかります。

デルフト散歩・・・おまけ

駅方面に戻り、反対側のマルクト広場のある方角に進みます。街を走る路線電車が可愛くてつい写真をパシャり。

新教会

デルフトの眺望でも見える新教会が真ん中から左にずれた所に見えます。14世紀後半に建てられたゴシック様式の教会です。高さ108.75mもある鐘楼からは8.5€でデルフトの町を一望することもでき、天気の澄んだ日には、ロッテルダムやデン・バーグまで見えるそうな。

新教会のある辺りが、デルフトの中心であるマルクト広場になります。

旧教会

13世紀から15世紀に建てられたこの教会、よく見るとやや傾いているのがわかります。遠くから見るとその傾きは歴然。まるでピサの斜塔のようです。フェルメールが葬られた教会として有名です。

マルクト広場の近くで、一つポツリと佇む風車を発見しました。

オランダらしさが運河や風車から感じられます。

yuuuki
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デルフトの落ち着いた素敵な空気を感じていただけたでしょうか?

こじんまりした街だけれど、心揺さぶられる素敵な街。今回は少ししか滞在できず、マルクト広場や市庁舎等ゆっくり巡ることができませんでしたが、デルフトに行った際にはデルフト陶器やフェルメールセンター、市庁舎なども必見です!

同じ日に本記事でも紹介したフェルメールの『デルフトの眺望』を鑑賞しに、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館にも行って来ました!次の記事でぜひご覧ください!

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