コルマールと言えば、『ハウルの動く城』に登場する町の舞台として有名です。フランスに行った際には、色鮮やかでかわいいお家が並ぶフランス東部の町まで是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
【訪問月:2020.2】
コルマールはフランスの東部に位置する町で、ドイツやスイスとも非常に近い場所にあります。アルザス地方最大の街であるストラスブールの南に位置します。
行き方
「ストラスブール⇄コルマール」 は(SNCF フランス国鉄)電車で約30分、1800円ほど(日によって値段が変わるので要確認)です。一時間に二本ほどの間隔で運行しています。バスで行く場合は1時間弱かかり、主にFLIXBUSが通っています。(FLIXBUSのappが便利)
「パリ⇄コルマール」も同じく電車とバスの選択肢があります。日時によって相場は変わりますが、大体バスのほうがリーズナブルです。ただし時間はかかります。(夜行バスを利用すれば宿泊費も浮きます)電車の場合、直行でHighSpeedTrainであるTGVが開通していますが、ストラスブールを経由する場合が多いでしょう。ストラスブール経由の場合、ストラスブールからはNormal Trainです。直行便の場合は2時間半、経由の場合は3時間弱が目処となります。
今回の旅も、ストラスブールから一緒にいる、高校からの友達と一緒です〜女子旅です♪
私たちはストラスブールからコルマールまで、SNCFフランス国鉄を利用しました。ストラスブール駅でPAUL(フランス初の有名なパン屋さん)のクロワッサンを買って、電車内でモーニングです。
可愛らしいコルマールの町並み、Petit Venice!
さてさて、あっという間にコルマールに到着しました!ホテルに荷物をおいて、さっそく市街地を巡ります。
20秒ほどしかありませんがちょっとした雰囲気が感じられる動画を載っけておきますね。アコーディオンの音楽に踊る子どもたちが可愛すぎます♡
コルマールは色鮮やかな建物が特徴的です。ちなみに、コルマールの中心はすべて徒歩で回ることができ、軽く周るだけであれば1時間あれば十分な距離です。
コルマールの運河を中心とした町並みは、その特徴から「Petit Venice」と呼ばれています。
ヴェネチアと同じように、コルマールでもゴンドラに乗ってコルマールを観光することができます。船頭さんはコルマールの歴史や文化を詳しくお話してくれるそうです。
カラフルな古い木組みの家々が立ち並んでいます。
一軒一軒色が違うお家ですが、かつて職種によって色が分けられていたんだとか。
隣同士同じ色のところはなくて、「あの通りの青色の建物」などと色を使って紹介できちゃいます。
建物が、ハウルの動く城に出てくるあの街ですね!
おやおや、なにやら、ひときわ目立つ建物があります。
たくさんのハートで飾られていて、とても可愛らしいお家です。他にもコルマールではよくハート模様がみかけられます。
このハート柄ですが、ハートの形に窓枠などをかたどったお家の、お嬢さんは、丁度恋愛適正期になりましたよ〜という印なんだそうな。すっごく可愛いお話で、本当におとぎ話の中の世界のよう…♡
自由の女神像とコルマールの関係
NYのシンボルである、自由の女神像ですが、
自由の女神像を制作した彫刻家であるフレデリック・バルトルディはコルマールの出身なんです。
ちなみにバルトルディはドラクロワの『民衆を導く自由の女神』と彼の母親をモデルにして自由の女神像をデザインしたんだとか。
彼の生まれた家は現在、記念館となっています。https://www.visit.alsace/en/269000012-bartholdi-museum/
また、NYだけでなくパリにも自由の女神像がある、ということは有名ですが、コルマールにも自由の女神像があります。歩いているきに、ふと下を見ると、この様に、自由の女神像の方向をあらわしているかのようなサインがちらほら見かけられます。
自由の女神像はコルマールの市街地からは約5km離れたところにあり、公共交通機関を利用するか結構歩くことになります。コルマールからストラスブールをバスか車で移動した際には見ることができるそうです*ロータリーの真ん中にたっているそうですよ!
街の中心、サンマルタン教会(St Martin’s Church)
コルマールの街の中心にはサンマルタン教会があります。他に大きな建物がないので、街の中でも目立っておりすぐに見つけることができます。
ストラスブール大聖堂と同じく、ヴォーグ山脈で取られた赤砂岩を用いて造られたため、少しオレンジがかった独特な色合いをしています。
冬の間はみられないそうで、私も後から知ったのですが、屋根の上にコウノトリの巣があることでも有名らしいです。
もちろん中にも入ることができます。
教会前では、蚤の市が開かれていました。
こちらはコルマール屋内市場です。
運河沿いに建っていて、運河側にはカフェテラスもあります。中には野菜やお肉、チーズを始めとした新鮮な食材や、お土産、カフェなどが充実しています。ランチなど軽くとるのに良さそうですね。
せっかくなので私たちはPetit Veniceのあたりのカフェで軽くランチにするとします。川のそばにあるレストランで、カフェテラスの席を取ることができました。
ホットココアと、ストラスブールでも食べたフラムクーシュを注文しました。フラムクーシュはハズレがないです!薄い生地なのでぺろりと食べてしまいまいした。ホットココアも甘くて美味しかったです。
『ハウルの動く城』でモデルとなった建物!
スタジオジブリのアニメーション映画、『ハウルの動く城』の冒頭で登場する町ですが、ここコルマールが舞台になっています。宮崎駿監督達も実際にロケハンに訪れています。
ソフィーの働く「ハッター帽子店」もどこかにあるんじゃないか、とついつい探してしまいます。実際に帽子屋さんはありました!(ソフィーはいそうな雰囲気のお店ではありませんでしたが!笑)
その中でも、『プフィスタの家』と呼ばれる建物は映画内で忠実に描かれていて、そのままの姿を見つけることができます。そのシーンと見比べてもそっくりそのままです。(ハウルとソフィーが空中散歩しているシーン)
これが、その『プフィスタの家』です。
とてもユニークな造りをしていて、周りの建物と比べても一つ飛び抜けた存在感を放っています。二階より上の壁には細かい絵が描かれていて、独特な雰囲気を醸し出しています。宮崎駿監督好きそう…!作品に登場させないわけにはいかない、といった気持ちになったのでしょうね!
一階はワイン屋さんでした。
コルマールでアルザス料理を堪能する
コルマールの旧市街にはたくさんのレストランやカフェがあり、どこに入るべきか迷ってしまいます。6時前になると、レストランの前で開店を待つお客さんがちらほら。
昨夜のアルザス料理(ストラスブール)に引き続き、今回もここコルマールでアルザス料理を堪能します。
※アルザス料理についてはストラスブール後篇の最後辺りで少し紹介しています。
私たちが選んだレストランはこちら!
「Le fer rouge」さんです!!
http://leferrouge.alsace/(お店のホームページ)
開店前から人だかりができています。人気レストランに違いありません。3階まで席がある大きなレストランです。
開店と同時にレストランに入りました。
店内の雰囲気はとてもアットホームな雰囲気で、開店からしばらくすると3階までお客さんで賑わっていました。
今回注文した料理はこちら!今回はアルザスワインも注文してみました。
昨日行ったストラスブールのレストランと同様に、サラダとパンがサービスででてきます。
手前にシュークレット・アルザシアン。奥にベッコフです。
シュークレット・アルザシアン、今度こそ間違いないです。私たちが求めていたものはこれです!笑
前記事を読んでいない方に説明すると、シュークレット・アルザシアンは乳酸発酵させたキャベツとソーセージやベーコンなどを一緒に煮込んだアルザス風のおでんのような一品です。
あたたかいほっこりする味付けが、日本人の口に合います。ソーセージやベーコンはガッツリと食べごたえがあり、さすがドイツだな!と思うような美味しさ。フランスとドイツの中間に位置するアルザス地方は、フランスとドイツの良いとこ取りをしたような感じがあります。
ベッコフのアップ写真も載せておきますね。ベッコフは牛肉や野菜をリースリングというアルザス地方特産のワインでマリネしてオーブンで煮込まれた料理です。ほくほくしていて、少し肉じゃがに似ています。器もとっても可愛い♡
とーっても美味しかったです!アルザス料理に外れはありません!たまたま選んだここのレストラン自体もとても人気があるレストランで、時間がずれていたらスムーズに入ることができなかったくらいです。今回のヨーロッパ旅で一番お気に入りのレストランかもしれません。
夜にも輝くコルマール
コルマールらしくないド派手な色でライトアップされています。
コルマールの夜はレストランが賑やか。金曜日だったからか地方からコルマールに夜ご飯を楽しみに来る人で賑わっていました。
ライトアップされると、コルマールのかわいい雰囲気も残しつつ、なんだかゴージャスです。
たのしかったコルマールも今夜でお別れ。
夜も綺麗で可愛いコルマールを見届けて、ホテルに戻ります。(おまけでホテルについて少し掲載してます)
明日は友達とお別れして、朝から電車に乗り次の目的地であるベルギーに向かいます。長い長い旅の始まりです。
おまけ
私たちが今回宿泊したホテルがすっごく可愛いかったので是非シェアさせてください!
カラフルなお部屋で、コルマールの色鮮やかな世界とマッチしていました。あのようなかわいい世界観に包まれて育つとみんな色彩センスがよくなるのかな?なんて思います。
ちなみに「Hotel Centre Gare」というホテルです。コルマールの鉄道駅からすぐでコルマールの中心地へもすぐというアクセス◎の場所にありました。シーズンにもよると思いますが、今回は一泊一人3000円でした。
パリではありませんが、まるでアメリになったかのような気分でした♪お部屋だけでワクワクしちゃいます。友達とオーシャンゼリゼを流してはしゃいでいました!笑
こんなかわいいお部屋、憧れちゃいます♡
行く予定の方にしか必要のないような細かい情報も入れていますが、旅の情報というよりは、旅レポートとして掲載しています。是非次の記事もお見逃しなく*詳しくはメニュー欄のARTICLESにて説明を記載中です。
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