【徹底レポート】ジブリの“大じゃない”博覧会

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2020年7月22日から9月3日まで愛知県美術館で開催されたジブリの”大じゃない”博覧会。ジブリの大博覧会とどう違うのかどのような展示がされていたのか、行けなかったなぁという方にも実際に行った気分でお楽しみいただけるように詳しくご案内します。

ジブリの”大じゃない”博覧会は新型コロナウイルスの関係で、”大じゃない”博覧会となりました。イメージキャラクターの湯婆婆もマスクをしています。それに伴い、ソーシャルディスタンスの徹底として30分毎の入場制限(三鷹の森ジブリ美術館と同様に)を設けたり、時間差をつけて入場としたり様々な工夫が見られ、普段の展示会に比べてもゆったりとした空間が印象的でした。

それでは、早速中に入ってみましょう。

ジブリの”大じゃない”博覧会

児童文学への憧憬

岩波書店から出ている『本へのとびらーー岩波少年文庫を語る』、手にしたことはあるでしょうか?

初めのブースで展示されているのは『本へのとびらーー岩波少年文庫を語る』で宮崎駿監督が数多くの児童文学作品から厳選した本たちです。

それぞれの児童文学作品に宮崎駿監督自らの手書きのメッセージと説明が加えられています。宮崎駿監督がこれらの児童文学作品からどのように影響を受け、スタジオジブリの名作の数々が生み出されてきたのかがよくわかります。

『本へのとびら』でも展示された内容と同じことを読むことができるので、ぜひぜひまだ手に取ったことがないという方は手に取って、児童文学の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

2020年冬公開の最新作『アーヤと魔女』

ジブリ初の全編3DCG作品となる『アーヤと魔女』の立体模型。宮崎駿監督が企画し、監督には宮崎吾朗監督。NHK総合テレビで2020年の冬に放送され、2021年4月(8月27

日に延期)には劇場公開されます!(NHKで放送されたものをみましたが、すごく良かったですね〜音楽が頭から離れません♪劇場公開も楽しみです。)

『ハウルの動く城』と同じく原作はイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズによるもので、同名『アーヤと魔女』が原作となっています。

ジブリの世界で写真を撮ろう

パート1の「児童文学への憧憬」を抜けると、三鷹の森ジブリ美術館でも大人気なあのネコバスが私たちを出迎えてくれています。よく見ると、中までそっくりに作られていて、ジブリ美術館では小さい子どもたちは実際に入ることができるんです!おそらく新型コロナウイルスの関係で今回は中に入るどころか触れることもできませんでしたが、大人になっても夢がありますね!

手前にはトトロと稲荷前のバス停が。メイちゃんをおんぶして傘をさすサツキの姿が一瞬で浮かび上がります。サツキやメイになりきって写真をとっちゃいましょう!

他にも様々な有名なシーンが切り取られて、3Dの模型やフォトブースが広がっています。

「模型には触れちゃダメで、マスクは外しちゃダメだよ!」と「猫の恩返し」から警備猫。(かわいい♡)

歴代の作品ポスターが飾られています。ちなみに、皆さんは全部見てますか〜??(私はもちろん!)

『ハウルの動く城』や『かぐや姫の物語』からもそれぞれ有名なシーンが切り取られています。『ハウルの動く城』からのこの城、実は実際に動いているんです。これは実際に突然やってきたら迫力を通り越して少し怖いだろうなあ、と思ってしまうほど細密に作り込まれていました。

プレイバック2001年「千と千尋の神隠し」

第一展示室を抜けると、第二展示室に移ります。第二展示室で出迎えてくれているのは、この石人。

そしてそして、、、一歩入るとそこは『千と千尋の神隠し』の世界。

お父さんお母さんが豚になってしまうあの屋台で写真も撮ることができました。

自然に音楽が頭の中で流れ始めます。(私の頭の中では「仕事はつらいぜ」が。笑)

みた事のあるような壁ですね!もしやもしや?

そうですそうです。エレベーターで、おしら様と「天」まで上がって、湯婆婆の部屋に。

通り抜けると、湯婆と銭婆が私たちを待ち受けます。すごい迫力!

「鈴木敏夫とジブリ展」でもこちらの湯婆みくじ大活躍していました。前回お会いしたとき(2019年東京での鈴木敏夫とジブリ展)は湯婆みくじか銭婆みくじどちらか選ぶ形式だったのですが、今回はどちらとも引くことができました。ちなみに、湯婆みくじが恋占いで、銭婆みくじが開運占いです。

下に湯婆婆・銭婆おみくじで引いたものを載せています。(これは鈴木敏夫展で引いたものですが)

おみくじには格言が鈴木敏夫さんの字で一枚一枚書かれています。

細かい装飾品まで作り込まれていて、2022年に開園予定のジブリパークへの期待が膨らみます。

ちょこちょこ壁にも湯婆婆の口調で言葉が書いてあったり、キャラクターが描かれていたり、鈴木敏夫さんのユーモアを感じますね。

プレイバック2001年三鷹の森ジブリ美術館

『千と千尋の神隠し』の世界を通り抜けると、次はジブリ美術館のブースに入ります。これが最後の展示ブースとなります。

入り口には、鈴木敏夫さんのかわいい落書き「コロナのせいだ・・・。」鈴木敏夫さんはジブリの”字担当”ですが、絵もとっても上手ですよね。今回の展示会のポスターの湯婆婆も鈴木敏夫さんが描いています。

こちらでは東京の三鷹にある三鷹の森ジブリ美術館の素敵な写真のコレクションを見ることができます。実際に行ったことがないという方でも、どんなに素敵な所か感じられることでしょう。

『天空の城ラピュタ』からの「バルス!」のシーンですが、ジブリ美術館の屋上をイメージしています。実際に三鷹の森ジブリ美術館には屋上にロボット兵とラピュタの容石があるんです。

美術館の写真だけではなく、愛・地球博記念公園での宮崎吾朗監督の姿や、(タイの写真家が撮影した写真だそうで)彼女の素敵な故郷の写真も飾られています。ちなみに愛・地球博記念公園は第一回目のジブリ大博覧会が開催された場所であり、2022年に開かれる予定のジブリパークの建設地でもありますね。

愛・地球博記念公園には2005年に開催された日本国際博覧会の時に造られたサツキとメイの家があって、第一回目ジブリの大博覧会もこの地で開かれました。

ジブリパーク

ジブリの”大じゃない”博覧会の締めは、2022年に愛知県にできる「ジブリパーク」のイメージイラストの数々です。

「ジブリパーク」のイメージイラストについては撮影禁止だったので写真はありませんが、こんな素敵な世界が現実の世界にやってくるんだとウキウキが止まりませんでした。ジブリパークではしゃぐ子ども達も描かれていてキャッキャといった声まで聞こえてきそうなくらい想像が膨らみます。ワクワクワクワク。イラストだけでなく一部の模型もありました。ジブリパーク開園の年もだんだんと近づいてきて、本当に楽しみですね!

ちなみにですが、、、私ももちろん写真ブースではたくさん写真を撮りまして、、、

こんな感じでお写真撮りました。見るだけでなく一緒に写真も撮ることができジブリの世界観に入り込むことができちゃう展示会でした〜♪

グッズショップ

美術館の地下にあるART SHOP MY BOOKというショップで今回のグッズも売られていました。売られていたグッズは三鷹の森ジブリ美術館で売られているようなものの多い印象です。

そして、なんと「マンマユートのトートバッグ」は今まで三鷹の森ジブリ美術館でのみの販売だったのですが、初めて美術館外での販売となっていました。他にはジブリ映画のフィルムしおりや展覧会で紹介されていた本の数々、ジブリのユニークなグッズなど数多くの商品が売られています。

ちなみに、一定の金額を越えると、岩波書店×ジブリのオリジナルミニブックが貰えました!

警備猫
警備猫

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

そうそう、4月に予約していた「宮崎駿とジブリ美術館」が届く予定なんです〜この画集には宮崎駿監督がジブリ美術館を建設に至ってイメージした膨大な量のカラーイラストが載っています。宮崎駿監督の頭の中で広がる世界が現実で再現されるなんて、、、宮崎駿監督はもちろんのこと、つくる人もすごい。

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