ベルギーに訪れた際には絶対に行っておきたいスポット、ベルギー漫画博物館。
春休みにヨーロッパを一周した私のベルギーでやることリスト優先順位第一位は、この博物館に行くことでした。
誰もが一度は目にしたことがあるはず、金髪の青年と白い犬のコンビ。(タンタンとスノーウィです!)このコンビが世界中を巡る冒険物語『TINTIN』(タンタン)が誕生したのはここブリュッセルなんです。1929年から新聞の増刊号として連載が始まりました。このタンタンを始めベルギーを代表するマンガ家の作品が数多く展示されています。
タンタンファンは必須!コミックに興味がなくても楽しいと思えること間違いなし!のベルギー漫画博物館を丁寧にご紹介します。
【訪問月:2020.2】
ベルギー漫画博物館の情報
住所:Rue des Sables20
時間:10:00-18:00 (クリスマスと元旦は休館)
料金:10 €(12-25歳:7€ -12歳:3€ シニア:8€)
(⚠訪問の際には念の為要確認を)
こちらは公式のYOUTUBEです!すごく雰囲気が伝わりますので是非♪
百貨店や映画館の集まるヌーヴ通りから東に入った辺り、コングレ広場の近くに見つけることができ、周りの観光地からも非常に便利な場所にあります。もちろんブリュッセルを代表する観光地、グランプラスからも歩いて行くことの出来る距離です。
こんなちょっと静かな道の途中にあります。
ベルギーはコミック大国
さてさて、ベルギー漫画博物館を堪能する前に、ベルギーとコミック・アニメーションについてすこしだけ知識を入れておきましょう!
ベルギーと言えばチョコレートや小便小僧、ワッフルなどをパッと思い浮かべる方が多いと思いますが、実はこのベルギー、コミック大国でもあります!
ベルギーのコミックはバンド・デシネと呼ばれフランスと共に発展し、重要なアート文化として捉えられています。毎年秋に開催されるコミックブックフェスティバルであったり、ANIMAという名で知られるブリュッセル国際アニメ映画祭であったり、ベルギーのコミック・アニメーション文化は常に賑やかなんです。
コミックはブリュッセルの街中でもよくみかけることができます。1990年代から街角のありとあらゆる壁にコミック・ストリート・アートが登場し、今も尚、おしゃれな街に可愛らしくて楽しい雰囲気を添えています。
ベルギー漫画センターを楽しむ
実はベルギー漫画博物館、ベルギー漫画センターの中の一つで、ショップやカフェ、図書館なども同じ建物内にあります。
博物館は2階から4階です。
ショップとブラッスリー
地階にはショップやブラッスリーが(写真内右手ショップ・左手ブラッスリー)あります。ショップでは、ポスターカードやファイル、コミック・アニメーションに関する本や絵本、フィギアなど、ありとあらゆるグッズを購入することができます。見るだけでも楽しいですね!ショップやブラッスリーは博物館の入り口前にあるため、入場チケットはいりません。
ホールではタンタンに登場するロケットやタンタンの胸像、スニーフなどを見ることができます。(是非一緒に写真も撮っちゃいましょう!)博物館に入館する前からコミックの雰囲気に包まれてワクワク!
博物館をめぐる
ではさっそく建物内入って目の前にある階段を登り、2階にある博物館チケット売り場まで向かいます。私は結構開館してすぐの時間帯に行ったのですが、日曜日だったからか並んでいました!
博物館のチケット売り場兼展示エントランスでは、タンタンがお迎えしてくれています♪
それでは!覚えている限り正確に博物館の順序を追って、紹介していきます。(全ては紹介しきれないのでポイントポイントで)
イントロダクション
最初の方では、コミックの歴史をカジュアルにわかりやすく楽しむことができます。また、漫画の構成や書き方、出版に至るまでの過程、さらに世界の漫画についても触れられています。もちろん北斎漫画も紹介されていました。
(※日本語表記はありませんが、スタッフに日本語の説明冊子をいただくこともできます)
Boerke Comicsの展示
Boerke Comic/Dickie Comicsはベルギーで非常に有名なコミックの一つ。皆さんは見たことあるでしょうか?ユーモアな作品の数々は一つ一つ丁寧に見てしまうほど面白いです。ほぼ絵のみのコミックなので、言語がわからなくても楽しめますね。
この展示ブースでは、ミニシアターもあり、座ってアニメーションを鑑賞することができます。ミニシアタースペースの壁に上で揚げたマンガの数々が展示されていて、それらのアニメーションバージョンを鑑賞することが出来るんです。
様々なコミックス
Boerke Comicsの展示ブースが終わると次は、様々なコミックのブースがあります。
様々な漫画家さんの制作過程の動画や、原画の展示、様々なタッチのマンガが一つ一つ丁寧に展示されています。ゆっくり見ていられないほどの量ですが、一つ一つの作品に魅了されてじっくり見入ってしまいます。
ただ作品を展示するだけでなく、それぞれのマンガタイプの説明も丁寧に書かれています。後半では風刺漫画や、アート的な漫画、普段目にすることのないような漫画も楽しむことができます。
ドラゴンボールの悟空も!
2階の展示はすべて見終わりました。3階に向かいましょう!
TINTINの展示
TINTINに登場するキャラクター一つ一つ丁寧に紹介されています。なんとキャラクターたちのパネルは実物大!途中に、顔をはめて写真を撮ることが出来るフォトブースもあります。
ハリウッド映画の巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督が『タンタンの冒険』シリーズの大ファンだったということは有名ですよね!ちなみに、『タンタンの冒険』の作者はエルジェ(1907−1983)というベルギーの漫画家で、ベルギーを代表する漫画家の一人です。博物館内に、エルジェについていくつかの展示もあります。
期間限定の特別展ブース
今回私たちが出会ったのは、『PICO BOGUE』というコミックです!
絵本のようなタッチで描かれたコミックで癒やされます。主人公Picoとその家族のお話を楽しく描いています。半年に一回ほどのペースで作品が入れ替わっています。
途中には子どもたちが遊べるようなブースもちらほら。写真でお見せしているのはほんの一部で、いろいろな仕掛けがあります。例えば、このようなパズルであったり写真ブースであったり、のぞき穴であったり、遊び心満載な博物館です。
紹介しているコミック以外にも『ラッキー・リューク』など多くのベルギーコミックが展示されています。
スマーフの展示
実はこの『スマーフ』もピエール・クリフォールというベルギーの漫画家によってうまれました。
こんなミニチュアまで、ずーっと目を凝らして見ていると、まるでスマーフの世界に潜り込んだかのよう。かわいい世界を思う存分楽しむことができます。
センス溢れるかわいいサインボード
こちらはトイレとレセプションの場所を伝える案内板です。こんなところにまでコミックのキャラクターが登場するなんてかわいい!イラストもユーモア溢れていて展示の一部のようです。
このように細かいところにまでキャラクターが登場します。たくさんのキャラクターたちが私たちを案内してくれてるんですね♪
こんなところまで遊び心満載です。
コミックス関連の図書限定図書館
地階にはコミックスとコミックス関連の図書がずらりと並ぶ図書館があります。
こちらの図書館では、ベルギー漫画博物館のチケットで図書の閲覧が可能です。日本の漫画もありますよ!
アールヌーヴォー建築にも注目
ベルギー漫画博物館の建物は、ベルギーのアールヌーヴォー建築家として有名な、ヴィクトール・オルタによって設計されています。コミックに興味がなくても、アールヌーヴォー建築に興味がある方は訪れる価値アリです。
博物館に入る前のホールやショップだけでもアールヌーヴォーの優雅でおしゃれな雰囲気を楽しむことが来ます。
ブリュッセルには他にも多くのアールヌーヴォー建築、またアールデコ建築を見つけることが出来るので、建築巡りも楽しいかもしれません!
博物館を一周した後、図書館によるのもよし、ブラッスリーでお茶するのもよし、ショップでお買い物するのもよし!コミックス・アニメーション好きならここで一日過ごせると思います。ベルギーへ行った際には是非覗いてみてください♪
最後までお楽しみいただきありがとうございます♪
ぜひベルギー・ブリュッセルについて気になった方は旅レポ【ブリュッセル編】でもお待ちしています!
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