英語の早口言葉は、小学校や中学校の英語の授業でも、英語に楽しく触れる導入としてよく用いられています。早口言葉は英語でTongue Twistersと呼ばれ、日本と同じように小さい子どもたちから大人まで広く親しまれる言葉遊びです。また、単なるお遊びとしてではなく、俳優や政治家など人前に立ってスピーチをする人々は早口言葉を用いた発声練習をよく行うそうです。英語のネイティブスピーカーにとっても早口言葉ははっきりとした発音・発声のために役立つ必須アイテムなんです。
今回は私の独断と偏見で早口言葉を15個選び、レベル別にわけてご紹介します。+αでは発音矯正に効果的な早口言葉を音別にお届けします。
厳選早口言葉集
レベル別早口言葉
レベル1
結構軽く言える方もいるかもしれませんが、そんな方は3回続けて早口で言うことを練習してみてください!覚えやすいフレーズが多いので、英語のスピーチ前などにも良いかもしれません。
1, Blue bluebird.
2, Six sticky skeletons.
3, Truly rural.
4, Which witch is which?
ヒント:3は結構難しいかもしれません。RとLの発音に注意して練習しましょう。
レベル2
レベル1よりは少し難易度が上がりますが、まだ大丈夫!一つ一つの音を意識してゆっくり発音練習することから始めてみてください。
5, Three free throws.
6, A happy hippo hopped and hiccupped.
7, She sees cheese.
8, Cooks cook cupcakes quickly.
9, Fuzzy Wuzzy was a bear. Fuzzy Wuzzy had no hair. Fuzzy Wuzzy wasn’t fuzzy, was he?
ヒント:andは、カタカナ表記で、「アンド」と言うような音でなく、「アン」と言う風に聞こえると思います。早口になると「ン」にも。fish and chipsのandを思い浮かべてください。
レベル3
10, Willy’s real rear wheel.
11, A snake sneaks to seek a snack.
ヒント:10はLとRの発音が地味に組み込まれているので、そこに注意して発音しましょう。
レベル4
12, Twelve twins twirled twelve twigs.
13, Excited executioner exercising his excising powers excessively.
ヒント:12はLの発音が結構厄介ですね。Lの発音は私的にRの発音よりも難しいと思っています。上前歯の付け根あたりに舌をくっつけるように発音しましょう。
レベル5
14, the sixth sick sheikh’s sixth sheep’s sick.
15, Imagine an imaginary menagerie manager managing an imaginary menagerie.
ここまで来れたら英語力に自信が生まれるのではないでしょうか?ちなみに一つ目の早口言葉は過去に最も難しい早口言葉としてギネス記録に登録されたこともあります。しかし、まだまだこれが最強というわけではありません!もしここまでコンプリートできたのならぜひ Tongue Twistersで検索してより難しいものにチャレンジしてみましょう。
こんなものも発見しました。このTongue Twisters を発信されているYouTubeによるとこれが最も難しい早口言葉だとか。
+α発音矯正に効果的な早口言葉
Sの発音
Selfish shellfish.
She sells seashells on the seashore.
The shells she sells are seashells, I’m sure.
And if she sells seashells on the seashore,
Then I’m sure she sells seashore shells.
RとLの発音
Really leery, rarely Larry.
THの発音
I thought a thought.
But the thought I thought
Wasn’t the thought I thought I thought.
If the thought I thought I thought,
Had been the thought I thought,
I wouldn’t have thought I thought.
thどんだけ!こんだけthの音続けて発音したら無理やり慣らされますね。それでは、こちらはどうでしょうか?sとthの発音が混ざると難易度があがります。threeをスリーと言ってしまう方はこの早口言葉を練習してthの発音を克服しましょう。
Scissors sizzle, thistles sizzle.
ヒント:thは舌を噛むように上の歯と舌の間から息を強く吐き出して音を出します。
VとBの発音
V とBはネイティブでも聞き間違える時があるほどの難易度ですよ。
Betty loves the velvet vest best.
ヒント:Vは下唇に力を入れてあひる口で発音します。下唇と上の歯で息が擦れる音。Vの音をのばすと、唇がブルブル震えるはずです。Bは唇をしめてお腹(丹田)からブッと勢いよく息を出します。
まとめ
まずは、一つ一つの音を確かめてゆっくりと発音することから始めましょう。検索すればYouTubeでも出てきますので、音を確認しながら練習してみてください。
特に間違いやすい複数の音が含まれている早口言葉は、難しいですが、何度も練習しマスターすることで、日常会話でも自然に正確な音を出せるようになるでしょう。
そして何よりも、早口言葉は口周りの筋肉を鍛えるのに効果的です。日本語では普段使わない筋肉も英語の早口言葉で鍛えられます。
楽しく遊びながら綺麗な発音をマスターしましょう!!
※ヒントで少し説明した発音方法は様々な発音教科書を参考にしています。
大学で英語科の教職をとっているのですが、そこで英語の早口言葉についてトピックにあがったので、思い立ったように、英語の早口言葉をいくつか調べてみました。
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